週刊誌から from weekly magazine 2004 6 23
ニューズウィーク日本版 2004
6.30
「サウジアラビア 王国崩壊へのカウントダウン」
「荒廃した首都の中で王宮だけが豪華」
「GDPの実に25%が王室に流れているともいわれる。」
ここで、少し歴史を振り返ってみましょう。
ムハンマド(マホメット)は、富の独占を批判し、審判の日が近いと説きました。
この教えは、貧民層などに、燎原の火のごとく広がっていきました。
しかし、これは、当時のメッカにおいて、
支配階級であった裕福な商人たちからは、危険思想とみなされました。
そこで、ムハンマドは、商人たちの迫害を逃れるために、
メディナへ移住したのです。
これが、622年の「ヒジュラ(聖遷)」です。